2019年12月27日

2019年12月議会報告

1.子どもの医療費、窓口負担について

4番(小城世督君)
子どもの医療費の窓口一時負担についてでございます。斑鳩町ではですね、子どもに対する手厚いサービス、たくさんあります。その中でも、早くから2010年、早くから中学生まで医療費無料になり、町独自で進めているところで、ほかの町との差別化であったり転入、転居されてくる若い方も増えております。その中で、窓口負担、今、未就学児までが一時負担をしなくていいという形になりましたが、これを中学生まで無料の範囲、全て窓口負担を、支払いをなくすことはできないのかという質問でございます。ご答弁、よろしくお願いいたします。
議長(坂口徹君)
加藤住民生活部長。
住民生活部長(加藤惠三君)
子ども医療費助成の窓口負担につきまして、今、質問者も述べられましたとおり、現在、本年の8月診療分から未就学児までに限られておりますけれども、窓口での負担の必要がない措置、いわゆる現物化が講じられているというところでございます。「窓口での支払いをなくせないか」とのご質問でございますけれども、そういたしますと、現物化を中学卒業まで拡充をするということにつきましては、国の国保の公費を減額調整する措置の全廃が前提になるものというふうに考えております。また、子ども医療費助成を含む福祉医療費の助成方法につきましては、奈良県下全市町村の統一的な実施が必要となってまいりますことから、斑鳩町が単独で実施していくことは難しいものというふうに考えております。 今回、未就学児に対する国保の公費を減額調整する措置の廃止も全国知事会・全国市長会・全国町村会からの働きかけもあったことから実現したものと考えておりますことから、引き続き、国に対しまして年齢制限なしの国保の公費を減額調整する措置の廃止を働きかけていかれるものというふうに考えております。 町といたしましても、これらの国の動向に注視しながら、また、県に対しましては町村会を通じまして、引き続き、要望してまいりたいというふうに考えております。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。今、ご答弁ありましたように、斑鳩町独自でやっていくことは難しいということはわかりました。その中で、窓口支払いが困難な方がいた場合などに対して、そこに対する行政サービス等あれば、お教えください。
議長(坂口徹君)
加藤住民生活部長。
住民生活部長(加藤惠三君)
子ども医療費助成など、福祉医療制度には医療機関等での一部負担金の支払いが困難な方に、その一部負担金の支払いに充てる資金を貸し付ける制度がございます。この制度を利用していただくためには、福祉医療費医療助成制度の対象者のうち、本人、配偶者、扶養義務者のそれぞれが一定所得以下であり、1か月の自己負担が1万円以上30万円以下であるなど制限はございますけれども、一時的に負担の軽減が図れるものでございます。なお、貸付金は次年度以降に支給決定されます福祉医療費助成金と相殺される制度となっております。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。こういったサービスがあるということも周知していただいて、しっかりと業務に努めていただきたいと思います。 また、1つ目の質問の答弁にもありましたように、県に対して町村会を通じてという要望をしっかりとしていただいて、一日でも早い窓口一時負担金支払いをなくすということを進めていっていただければ、職員の皆様の業務の負担も減りますので、ほかの行政サービスに生かせると思いますので、一日も早い取り組み、よろしくお願いいたします。

2.ゼロウェイストについて

4番(小城世督君)
ゼロ・ウェイストについての質問でございます。 ゼロ・ウェイストは、日本ではじめてゼロ・ウェイスト宣言したのが徳島県の上勝町ですね、2003年に宣言されています。ここでは2020年を目標として、今、目標間近というところで13品目45分別をして、2016年にはリサイクル率81パーセントとなっております。斑鳩町でも、2010年、国内で4例目、県内では初めてということで、早い取り組みでやられております。その中で、今2年経ちまして、この中の「まほろば宣言」の中にもあります生ごみ回収ボックスの現状と普及率の進捗状況、今後の、どのような計画をされているか、お教え願えますでしょうか。
議長(坂口徹君)
加藤住民生活部長。
住民生活部長(加藤惠三君)
斑鳩町では、平成29年5月に「ゼロ・ウェイスト宣言」を行い、次世代を担う子どもたちのため、そして未来の地球環境、未来の斑鳩のため、2027年度までにごみを燃やさない、埋め立てない、そして限りなくごみをゼロにするまちづくりを目指して取り組んでいるところでございます。 ご質問の生ごみ回収ボックスの現状の普及率と進捗状況でございますけれども、生ごみ分別収集につきましては、平成21年10月にモデル事業として2自治会156世帯からスタートし、公共施設及び事業に参加いただける自治会ごとに設置した回収容器での回収を行っております。本年度の11月末現在では171自治会のうち95自治会、約6,800世帯まで拡大をしており、自治会内に約220か所と公共施設7か所に回収容器を設置し、毎週、火曜日と金曜日の2回、回収を行っております。 今年度はモデル事業に参加いただくため、未参加の自治会に対しまして全体の説明会を6月末に開催し、さらに、自治会単位の個別説明会を開催を行いますとともに、ゼロ・ウェイストの実現のためには生ごみの分別回収の全町実施は非常に大きな役割を占めるものと考えておりますことから、現在までも生ごみを分別することによるメリットなどについて、環境問題学習会での説明や広報等により周知啓発し、参加自治会の拡大に努めているところでございます。今後は、平成30年3月に策定をいたしました「斑鳩まほろば宣言推進計画」におきましても、個別、事業別として中期、長期の令和3年度以降において、生ごみ分別収集の町全域実施に向けた取り組みを計画しており、モデル事業未実施自治会での課題などを調査・分析し、対策を検討することなどによりまして、町全域での実施に向け取り組んでまいりたいというふうに考えております。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。今、ご答弁いただいたように、説明会であったり広報等、より周知して各自治会で拡大について進めていっていただいているというご答弁をいただきました。これをしっかりと期限内、計画内に終わるように進めていっていただきたいと思います。今の答弁の中にありました広報等の関係で、ゼロ・ウェイスト全体についてなんですが、最初、宣言された当初は、平成29年には法隆寺駅等で横断幕であったりポスター等がよく見受けられたと思うんですが、最近現状ですね、そういった広報周知、ポスターをちょっと見かけなくなったように思うんですが、私の見落としだった申しわけございませんが、そのあたりについて、ごみゼロ・ウェイスト全般の周知啓発活動はどのように行っておられますか。
議長(坂口徹君)
加藤住民生活部長。
住民生活部長(加藤惠三君)
ゼロ・ウェイスト宣言の関係の周知啓発についてでございます。質問者も述べられましたとおり、宣言当時、平成29年5月でございますけれども、その当時につきましてはそのお披露目を兼ねましたゼロ・ウェイストフェスティバルを開催をいたしまして、広く町民の皆様に周知を行っております。また、JR法隆寺駅や公共施設等にポスターを設置し、ゼロ・ウェイストのまち斑鳩をPRをしてきたところでございます。現在も定期的に広報紙に特集記事を掲載し、町民の皆様に情報発信を続け、未来へつなぐゼロ・ウェイスト斑鳩の会の座談会を開催をし、メンバーの皆様とゼロ・ウェイストについて意見交換を行っております。また、各種イベントでの周知啓発も合わせて開催をさせていただいているところでございます。また、「ゼロ・ウェイストのまち・斑鳩」の実現を目指して~みんなでつくろうごみゼロのまち~をテーマに、環境問題学習会で本年度までの3年をかけ、直接、町民の皆様に説明を行っているところでございます。このほかにも、ゼロ・ウェイストについての他市町村からの視察を受け入れ、ゼロ・ウェイストの輪を広げる取り組みも行っております。 今後も、「斑鳩まほろば宣言・推進計画」の目標年次であります2027年度までにごみを、燃やさない、埋めてない、そして限りなくごみをゼロにするまちづくりを目指しまして、町民の皆様のご理解とご協力を得るために、継続的に周知啓発を続けてまいりたいというふうに考えております。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。今、答弁がありましたように、住民の皆様に周知していって、住民の皆様とともにというところで、このごみゼロ・ウェイストというのは行政だけの発信だけではどうしても成功にはならないと思います。住民の皆様のご協力、ご理解と、ご協力があってこそ成り立つものであると思いますので、しっかりと啓発活動を引き続き行っていただき、「ごみゼロ・ウェイストどうなってんねん」という言葉が町民から出ないように、しっかりと引き続き、やっていただきたいと要望いたします。

3.里道について

4番(小城世督君)
里道についてという質問なんですが、興留9丁目の法隆寺駅前付近の里道のところで、7月頃、私が確認したのが7月頃なんですが、ここに赤い線が引かれておりまして、「これが境界線ではないか」というのを担当課にお尋ねしたところ、「境界線の申請等はあがってきておりません」ということでした。これがその後、境界線になり、それが解かれた経緯、私が質問しに行って、その後の経緯、進捗等を教えていただければと思います。
議長(坂口徹君)
植村都市建設部長。
都市建設部長(植村俊彦君)
興留9丁目地内、JR法隆寺駅前付近の里道についてのご質問でございますが、本年7月頃、「里道と思われるところにラインが引かれており、このラインが境界かどうか」ということを議員から問い合わせを受けたところでございます。調査を行いました結果、ラインの引かれた場所に法定外公共物の境界明示がなかったため、このラインは境界でないということでご回答をさせていただいたと思います。 しかし、今後、当該明示申請手続がなされる可能性があることから、本町におきましても注視をいたしていたところでございます。その後、その手続きはなされずに、11月に入って境界が確定していない当該箇所において、境界プレートが設置されたとの情報を受けましたことから、設置者を調査したところ、その個人が明示申請をせず無断で境界プレートを設置したとのことから、これについては撤去するよう指導を行ったところでございます。このように官民境界であるかのような境界プレートや杭などが無断で設置された場合、誤った境界となるおそれがあるため、町としても早急に対応をいたしたところでございます。今後におきましても、同様の事案を発見した場合には早急な対応に努めてまいります。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。こちらにつきまして、こういった事例というのはほかには確認されたり、とかというのはあるんでしょうか。
議長(坂口徹君)
植村都市建設部長。
都市建設部長(植村俊彦君)
これまでにこのようなケースがあったということは聞いてはおりません。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。まれなケースだということで。こういったケースがこれから出てきた場合、今ご答弁いただいたように、しっかりと対応していただいて、住民さんが通るのに大変な思いをしないように、しっかりと見守っていただきたいと思います。この質問については、以上で終わらせていただきます。

4.龍田公園の整備について

4番(小城世督君)
竜田公園の整備についてということで、竜田公園ですね、この紅葉の時期、今ですね、ちょうど紅葉の時期で、あるサイトでは奈良県で4番目に紅葉がきれいということで4位に認定されておりまして、かなり観光客がふえていると思います。 そういった中で、住民さんからちょっとご意見、神戸の方なんですけどもご意見がありまして、「竜田公園に入るところに笹等が散乱しており、ブッシュがひどくちょっと歩くのが困難であった、せっかく来たのに残念だ」というお声がありました。ここに関しまして、県立の公園ではありますが、清掃整備等の要望についてはいかがされてますでしょうか。
議長(坂口徹君)
植村都市建設部長。
都市建設部長(植村俊彦君)
県立竜田公園につきましては、奈良県中和公園事務所の所管として清掃等の維持管理が行われているところでございますが、斑鳩町といたしましても、これまでからもさまざまな機会を捉えまして、公園内の清掃等の適正な維持管理につきまして、県に要望をいたしているところでございます。また、公園利用者や付近にお住まいの方などから、公園の草木の繁茂や公園施設の不具合などについて情報提供をいただいた場合には、町におきましても適宜、現場確認を行いまして、その対応について県に要請をいたしているところでございます。 このたび、笹が散乱するといったことなど維持管理が行き届いていない状況が見られたということでございますが、こういった状況も踏まえまして、今後におきましても適切な時期に清掃等の維持管理を行っていただくよう、引き続き、公園事務所のほうに要望してまいりたいと考えております。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。しっかりと要望していただくのもそうですが、今、ご答弁いただきました「今後、適切な時期に清掃等」というところで、大体、何月とか、桜のシーズンであったり、紅葉のシーズンであるとは思うんですが、何月を計画されてるとかというのはありますでしょうか。
議長(坂口徹君)
植村都市建設部長。
都市建設部長(植村俊彦君)
これにつきましては、例えば、来年度におきましても年度初めにどのような時期がいいのかということを公園事務所と協議をさせていただきたいと思いますので、ご理解いただきますようお願いします。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。年度初めにしっかりと、観光シーズンの前ですね、そのシーズンというのはすごい長いものではなくて、桜であったら3月、紅葉であれば11月から12月にかけてというところで、短いシーズン、その前にやっぱり観光客がふえるということを重視していただいて、しっかりとそのあたりに整備して、来ていただいた方、もちろん町内の方もそうですが、県外から来られる方また外国人の方が来られたときに残念な思いをしないように、しっかりとその辺の見回りをするのは難しいかもしれませんが、そういったところで要望をあげていただいて、しっかりと対応していただいて、気持ちよく来ていただいて帰っていただく。今は情報社会ですので、そういった情報が流れると、やはり来たいと思っても来てもらえないというようなことにもつながりますので、しっかりとその辺を理解していただいて、今後、活動に努めていただきたいと思います。
議会で行った質問は、斑鳩町ウェブサイトに掲載されている斑鳩町議会の会議録からの抜粋となります。斑鳩町議会の詳細につきましては以下をご覧ください。
斑鳩町議会本会議会議録
今いちばん動ける男