2020年9月14日

2020年9月議会報告

1.町が管轄する避難所施設の空調の有無について

4番(小城世督君)
町が管轄する避難所施設の空調の有無についてでございます。町が管 轄する避難所施設の空調の有無についてですが、7月に発生した熊本豪雨災害を はじめ、現在も台風10号が九州地方に接近し、気象庁から避難など注意喚起がされております。ゲリラ豪雨も増え、いつ何時避難所を開設しなければならない現状ですが、まず初めに、空調設備の整備状況についてお伺いいたします。
議長(坂口徹君)
巻総務部長。
総務部長(巻昭男君)
おはようございます。斑鳩町の避難所におけるエアコン等の空調設備の整備状況についてのご質問でございます。本町では現在、指定避難所として町内20か所の施設を指定しております。これらの施設のうち避難者の滞在を想定している部屋等に据付型のエアコン等の空調設備が整備されている避難所は 、昨年度に各小学校、中学校の体育館を含めた空調設備の設置工事が完了したことを受け、18か所となっております。また、空調設備が設けられていない避難所は 、法隆寺国際高等学校と中央体育館の2か所となっているところでございます。以上です。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。今、ご答弁いただきましたことから、避難所で空調設備が設けられてないところは法隆寺国際高等学校と中央体育館というところで、町が管轄しているところで空調設備がないのは中央体育館だけでございます。
昨今、気温は上昇傾向にあり、猛暑日が続き異常な暑さが続いています。現状を考えますと、避難所として指定されている中央体育館に早急にエアコンを設置する必要があると思いますが、これについて計画はあったんでしょうか。
議長(坂口徹君)
栗本教育次長。
教育次長(栗本公生君)
中央体育館のエアコン設置につきましては、質問者が申されましたように、近年、気温が35度を超える猛暑日が増加しているなど気候が変化していることに加え、避難所として指定されていることから、効率的な空調方式等を含めまして検討してまいったところでございます。しかしながら、中央体育館アリーナ にエアコンを設置することによりまして、バドミントンや卓球など 、気流に左右される競技につきましてはプレーへの影響が払拭できないこと、ハンドボールやフットサルなど壁にボールが接触する可能性の高い競技 ではエアコン設備にボールが接触し、設備自体が破損してしまう可能性があること、また、設置にかかる工事費が1億8千万円程度必要となること。設置後、エアコンの使用により電気料金 等、維持管理にかかる費用が年間700万円程度増加すること。さらに、工事の施工により体育館の休館が6か月近く必要となり、ふだんから中央体育館を利用されているクラブ等の活動が制限されてしまうことなど、エアコンを設置することにより中央体育館の運営自体に大きな影響を及ぼすことが考えられるため、中央体育館にエアコンを設置することは非常に難しいとの結論に至ったところでございます。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。断念した、ということですが、最近、報道でも耳にします熱中症での患者や死者が全国で増加しています。全国の緊急搬送は8月10日から16日の1週間で約1万3千人となっており、うち8千人は高齢者となっています。エアコンが設置されていない中央体育館が避難所となり高齢者の方等が避難してきた場合、どのような熱中症対策をお考えでしょうか。
議長(坂口徹君)
栗本教育次長。
教育次長(栗本公生君)
中央体育館が避難所となった際の熱中症対策についてのご質問でございます。現在、中央体育館におきましてはゲリラ豪雨などが原因で比較的避難が短期ですむことが予想される場合、避難者の人数にもよりますが、高齢者や 体調不良の方につきましては、トレーニング室などのエアコンが設置されている部屋に優先して避難していただくことを考えております。また、体調に問題のない方につきましては、2階の武道場にスポットクーラーを設置し、そちらに避難し ていただき、できる限り中央体育館に避難されてきた方が熱中症にならないような対策を講じてまいりたいと考えているところでございます。また、大規模災害が発生し、大勢の方がエアコンの設置していないアリーナ等に長期間避難しなければならない事態となった場合には、大型の冷風扇等をリースし、アリーナ等に設置するとともに、希望される方は近くの斑鳩小学校体育館へ移動できるよう避難所間で連携を図り、避難者への熱中症対策に努めてまいりたいと考えているところでございます。以上です。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
しっかりと対策を行っていただき、避難所で熱中症になるといった二次災害が出ないよう、避難者が安心して避難できる環境整備をお願いいたします。また、ご答弁の中で、エアコン設置を断念したとありましたが、30年前に中央体育館ができたときと日々刻々と環境等が変化しています。その中で、費用的なこと、施設の閉館等、問題はたくさんありますが、早期の設置に向け再度、検討し ていただきたいと強く要望し、1つ目の質問を閉じさせていただきます。

2.電子図書館について

4番(小城世督君)
2つ目の質問で、電子図書館についての質問でございます。
まず、8月25日の奈良新聞の1面にも掲載されており、 コロナ禍で今、注目を浴び ている電子図書館でございますが、 全国の図書館を持つ1,386自治体における導入 率は全国でも7.2%にとどまっています。この奈良県内でも斑鳩町を含め4自治体で ございます。斑鳩町では、子ども議会での小学生の要望をきっかけに、平成29年に導 入されています。導入から3年ですが、現在の利用状況についてお伺いいたします。
議長(坂口徹君)
教育次長。
教育次長(栗本公生君)
電子図書館サービスについてのご質問でございます。当町が電子図書館サービスを導入いたしました経緯につきましては、かねてから電子図書館サービス導入に向けて調査研究を進めていた中、質問者も申されましたように平成28年度の子ども模擬議会における小学生からの要望があったことから、電子図書館システムを構築するなどし、平成29年4月より、日中、図書館を利用しにくい方や、高齢者、障害者など図書館利用が難しい方におかれましても利用することが できるサービスとして、県内で2番目に電子図書館サービスを導入した ところでございます。
その電子図書館サービスの利用状況についてでございますが、本サービスを開始いたしました初年度の平成29年度におきましては、登録者数は345人、 貸出し冊数は1,260冊でございました。当町におきましては、電子図書館サービスをご利用いただくため、新しく購入した本の紹介や、貸出し傾向を基にした特集を組むなど、図書館ホームページの電子図書館サイトを随時 更新するほか、リクエスト制度を導入し利用者のニーズに合った取り組みを行うとともに、令和元年7月から電子書籍貸出し冊数の上限を2冊から5冊に増冊するなど、利用の充実を図ってきたところでございます。
その結果、令和元年度では累計登録者数は877人、貸出し冊数は4,256冊と人口1千人当たりの貸出し冊数では全国でトップクラスの数字となっている ところでございます。令和元年度末までの累計登録者数であります877人の内訳といたしまして、男性396人、女性481人となっておりまして、 男性の方は60歳から70歳代以上の登録が約27.5%、女性は30歳代から40歳代の登録が約50%を占めております。このことから男性は本を読みたいが図書館まで行くことが困難になってきている方、女性は子育てなどでなかなか図書館に行くことができない方の年齢層の登録が多いのではないかと思量しているところで、このような年齢層も加味しながら、多様なジャンルのコンテンツを用意するよう努めている ところでございます。そのようななか、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う臨時休館中の令和2年3月から5月までの貸出し冊数は1,704冊で、前年度同時期と比較して約1.44倍の伸びになっているなど、休館中でも利用できるという電子図書館サービスの強みを生かせているところでございます。以上です。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。このコロナをきっかけに ですね、注目が集まってきている電子図書館、電子図書でありますが、導入から工夫をされ利用者の拡大もできています。また、人口1千人当たりの貸出冊数が全国でもトップクラスと非常にすばらしい取り組みと考えております。さらなる発展を期待している方も多いのが現状でございますが、強みを伸ばすといった意味でも今後の展開について、町のお考えをお伺いいたします。
議長(坂口徹君)
教育次長。
教育次長(栗本公生君)
今後の電子図書館の展開についてのご質問でございます。
少子化社会の進行の中で図書館の果たす役割は重要性を増しており、幼少期から読書に親しむ場としての環境整備と幼稚園・保育所・学校など等の連携による普及活動は不可欠であり、また、中学生から高校生、成人にかけては生活や活動の範囲が大きく広がる時期であり、読書に対する興味の持ち方や傾向も変化していく中で、それらに対応したサービスや図書資料の提供の面で充実・進展が望まれております。当町におきましても、紙媒体の図書と電子書籍の両方から図書館の魅力をつくっていくことが重要と考えております。とりわけ電子図書館におきましては、 利用者のニーズに合ったコンテンツの充実、モバイル端末を利用した教育現場での読み聞かせや調べ学習への利用、また、現在は斑鳩町に関する資料しか閲覧ができない国立国会図書館デジタルコレクションについて、他の資料も閲覧できるよう利用の拡大などを進め、さらなる電子図書館の普及や電子書籍の充実、登録者数の増につなげていきたいと考えている ところでございます。以上です。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。さらなる ですね、普及活動とコンテンツの精査を日々行っていただき、今後も電子図書館が後退することなく、利用者目線で時代に合った取り組みを行っていただき、質的価値の向上に寄与していただきたいと思います。新しい形での斑鳩町の魅力の発信のひとつとして、今後も展開していただけますよう、よろしくお願いいたします。

3.河川の雑草処理について

4番(小城世督君)
最後の質問になります。教育実習の受け入れについてでございます。この コロナ禍において、教育実習の受け入れ時期が迫ってますが、受け入れについての質問でございます。文部科学省は2020年8月11日、新型コロナウイルス感染症の影響により今年度の教育実習、介護等体験の実施が困難な状況になっていることを鑑み、代替措置などを講じることを通知されました。教育職員免許法施行規則等の一部を改正する省令、 令和2年文部科学省省令第28号、小学校及び中学校の教諭の普通免許状 授与に係る教育免許法の特例等に関する法律施行規則の一部を改正する省令、令和2年文部科学省省令第29号が同日、施行されたところであります。教育実習という現場を肌で感じる実体験をもとに、今後、教員となられる大学生にとっては一番の成長の機会と言えます。
斑鳩町は教育実習生の受け入れをどのように検討されていますか。
議長(坂口徹君)
栗本教育次長。
教育次長(栗本公生君)
教育実習は質問者も申されましたとおり、教員を目指す学生が幼稚園や小・中学校で3から4週間、直接、現場で学ぶものでございます。受け入れ先は大学側が実習先を割り当てたり、また学生が母校に実習受け入れの依頼を行っているところでございます。しかしながら、昨年度末からの新型コロナウイルス感染拡大の防止の観点から、本年4月2日付で奈良県教育委員会から県立学校の教育実習については9月1日以降に実施する旨、県立学校長宛てに通 知がなされたところであり、当町教育委員会といたしましても、この奈良県教育委員会の通知に準ずることとしてまいったところでございます。こうした中で、今般、教育実習の受 け入れに関するご質問でございますが、教育実習は教員を目指す学生にとって学校教育の実際を体験的・総合的に理解できる重要な機会であると考えております。このことから、新型コロナウイルス感染症の状況に十分注意しつつ、各園・校における園児・児童・生徒・教職員の状況も考慮しながら、教育実習の受け入れをしてまいりたいと考えているところでございます。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。そうですね、未来ある学生たちの機会の場が確保されることをお聞きし、安心いたしました。しかしながらですね、新型コロナウイルスの猛威はとどまらず、感染症が治まる気配はございません。こうした中でですね、ご答弁にもありましたように、感染症対策を講じるとのことですが、どのような対策をお考えでしょうか、お伺いいたします。
議長(坂口徹君)
栗本教育次長。
教育次長(栗本公生君)
当町教育委員会といたしましては、9月1日以降の町立幼稚園・小学校・中学校における教育実習の受け入れにあたっては、新型コロナウイルス感染症の状況を十分注意する旨、通知を行っております。この中で、教育実習生に対しましては、教育実習開始の2週間前から検温、健康確認、それらの記録、また、感染リスクの高い場所への外出を控えること、教育実 習開始の1週間前からの検温記録を実習校へ報告させること。手洗い、消毒の徹底、マスクの着用、フェイスガードの着用など、幼稚園・学校で取り組んでいる感染防止策を徹底させることなどとい ったことを留意事項として指導し、感染防止対策を講じながら受け入れをしてまいりたいと考えている ところでございます。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
今、申されましたしっかりと感染症対策を行っていただき、保護者が安心して、またご答弁いただいた内容がひとつも欠けることのないようにですね、現場だけでなく教育委員会としても徹底管理をしていただきですね、子ども、児童が安心して安全な学校に行けるよう、教育実習を行っていただけることを信じまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

4.教育実習の受け入れについて

4番(小城世督君)
最後の質問になります。教育実習の受け入れについてでございます。この コロナ禍において、教育実習の受け入れ時期が迫ってますが、受け入れについての質問でございます。文部科学省は2020年8月11日、新型コロナウイルス感染症の影響により今年度の教育実習、介護等体験の実施が困難な状況になっていることを鑑み、代替措置などを講じることを通知されました。教育職員免許法施行規則等の一部を改正する省令、 令和2年文部科学省省令第28号、小学校及び中学校の教諭の普通免許状 授与に係る教育免許法の特例等に関する法律施行規則の一部を改正する省令、令和2年文部科学省省令第29号が同日、施行されたところであります。教育実習という現場を肌で感じる実体験をもとに、今後、教員となられる大学生にとっては一番の成長の機会と言えます。
斑鳩町は教育実習生の受け入れをどのように検討されていますか。
議長(坂口徹君)
栗本教育次長。
教育次長(栗本公生君)
教育実習は質問者も申されましたとおり、教員を目指す学生が幼稚園や小・中学校で3から4週間、直接、現場で学ぶものでございます。受け入れ先は大学側が実習先を割り当てたり、また学生が母校に実習受け入れの依頼を行っているところでございます。しかしながら、昨年度末からの新型コロナウイルス感染拡大の防止の観点から、本年4月2日付で奈良県教育委員会から県立学校の教育実習については9月1日以降に実施する旨、県立学校長宛てに通 知がなされたところであり、当町教育委員会といたしましても、この奈良県教育委員会の通知に準ずることとしてまいったところでございます。こうした中で、今般、教育実習の受 け入れに関するご質問でございますが、教育実習は教員を目指す学生にとって学校教育の実際を体験的・総合的に理解できる重要な機会であると考えております。このことから、新型コロナウイルス感染症の状況に十分注意しつつ、各園・校における園児・児童・生徒・教職員の状況も考慮しながら、教育実習の受け入れをしてまいりたいと考えているところでございます。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
ありがとうございます。そうですね、未来ある学生たちの機会の場が確保されることをお聞きし、安心いたしました。しかしながらですね、新型コロナウイルスの猛威はとどまらず、感染症が治まる気配はございません。こうした中でですね、ご答弁にもありましたように、感染症対策を講じるとのことですが、どのような対策をお考えでしょうか、お伺いいたします。
議長(坂口徹君)
栗本教育次長。
教育次長(栗本公生君)
当町教育委員会といたしましては、9月1日以降の町立幼稚園・小学校・中学校における教育実習の受け入れにあたっては、新型コロナウイルス感染症の状況を十分注意する旨、通知を行っております。この中で、教育実習生に対しましては、教育実習開始の2週間前から検温、健康確認、それらの記録、また、感染リスクの高い場所への外出を控えること、教育実 習開始の1週間前からの検温記録を実習校へ報告させること。手洗い、消毒の徹底、マスクの着用、フェイスガードの着用など、幼稚園・学校で取り組んでいる感染防止策を徹底させることなどとい ったことを留意事項として指導し、感染防止対策を講じながら受け入れをしてまいりたいと考えている ところでございます。
議長(坂口徹君)
4番、小城議員。
4番(小城世督君)
今、申されましたしっかりと感染症対策を行っていただき、保護者が安心して、またご答弁いただいた内容がひとつも欠けることのないようにですね、現場だけでなく教育委員会としても徹底管理をしていただきですね、子ども、児童が安心して安全な学校に行けるよう、教育実習を行っていただけることを信じまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

議会で行った質問は、斑鳩町ウェブサイトに掲載されている斑鳩町議会の会議録からの抜粋となります。斑鳩町議会の詳細につきましては以下をご覧ください。
斑鳩町議会本会議会議録
今いちばん動ける男